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木曜日, 2月 07, 2008

The Slug Bearers of Kayrol Island


ブロードウェイ・ミュージカル「アベニューQ」が上演されていた劇場“ Vineyard Theatre”にて現在上映中のミュージカル「The Slug Bearers of Kayrol Island」を見てきました。


プロジェクターからスクリーンに映し出されるイラストが舞台の大部分を占めるかなり斬新な意匠にまず驚き。Ben Katchorさんのクールなイラストは配色もすっごくきれいで彼の大きな絵本がそのまま舞台になったようでした。

お話はある企業の家庭用電化製品の製造工程を社会問題として取り上げたもの。Kayrol Islandで大量生産される家庭用品。現地労働者への過酷労働が中傷される中、博士の娘ジンジンが実態を調査しに島へ向けて飛び立ちました。(ジンジンは一時期ショックで家庭用電化製品が一切使えなくなり、セラピーが必要なほど胸を痛めました)彼女は島で働く青年サムソンと出会い、彼との交流を経てどうやら事実ちょっと違うらしい…という事が分かってきます。

YouTubeでコマーシャル発見!<http://jp.youtube.com/watch?v=N1l7p7XBHc4>

昨年秋に後進国で小さな子供を働かせていたとしてGAPが監督不行届きとバッシングされましたが、このお話を見たことで、ステレオタイプの先進国の価値観と実際に後進国のひとたちの価値観ではもしや180度解釈が違ってるのかもしれない…と思考をまたひと回りさせられました。ステレオタイプは物事を自分の目で判断しようとしたときに知らずに障害になっていたりします。まあ、それに気が付けないことが多いからやっかいなんでしょうが。

思考をひと回りで思い出したけれど、アメリカにはaffirmative action(マイノリティー優遇措置)という雇用規定がありますが、これに不平等を訴える白人たちがいる(これによって白人の募集枠が減ったと)というのを大昔に聞きましたが。事を複雑にするのが好き…というか、これも言論の自由なんでしょうが結局ひと回りしてしまっていると感じるのは私だけでしょうか。

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