見てきました。バベル。I can see his voice in the picture という感じで、監督の世界観が出ている作品だと思いました。映像が綺麗でした。
銃をめぐってストーリーが展開していますが、日本人のストーリーが少し粗い感じがしました。ゴールデン・グローブ映画賞&アカデミー賞ノミネート作品という前書きイッパイ+期待イッパイで見てしまったお陰で、さすが!という気持ちになれなかった。
しかしアメリカ人や不法移民のメキシコ人女性の心情は良く描かれていていたと思います。メキシコ人監督だから表現できるような、やりきれない切ない感情が丁寧に作られていて、ホロリときました。
これだけ別の国を描くのに、温度差がいい感じに無視されていて、複雑な心理を率直にそれぞれの立場でよく描いてると思いました。希望が見えるような見えないような、切ない作品。
そういえば、先日ブッシュ政権が新たに増兵をする記事を読んで、マハトマ・ガンジーの台詞を思い出しました。“悪はいつも自分の中から生まれる。戦うなら自分と戦いなさい”。アメリカだけじゃなく、テロリストへもこのメッセージが届けばいいのに・・・。
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